判例集

傍聴に行ってみたいけど平日の昼間なんて無理!

と、言う方も多いと思います。

そんな方にお勧めなのが裁判所HPの判例集。

 

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最近の判例集

(裁判所のHPに飛びます)

 

 

掲載されているのはピックアップされたものだけですが、最高裁判所下級裁判所の過去3か月以内の判例が読めます。

 

今上がってるのだと

 

  • 「ずんずん体操」で赤ちゃんを死亡させたNPO法人への損害請求
  • 北海道砂川で5人を死傷させた危険運転致死

 

あたりがニュースにもなっていた裁判でしょうか。

事件の経緯も詳しく書かれています。

(特に危険運転致死の方は読んでいて腹が立って仕方なかった。

飲酒運転、スピード違反、信号無視…

明らかな重過失で4人も亡くなってるのにこれ以上の刑に出来ないのかなと。

被告両人の反省の態度の無さも判決文を読むとよく分かって本当に憎たらしい!)

 

 

裁判の行方を詳しく知りたい事件があれば判例集で探して見ると良いと思います。

12月の傍聴

12月は1回も傍聴に行けませんでした。

 

子どもたちが順番に風邪を引いて休んで、最後は自分が貰ってしまったので。

「私は喉から」なタイプなので咳こんで審理の邪魔をするわけにはまいりません。

もうだいぶ良くなってきたから来月は傍聴席に復帰したいと思います。

 

1月の横浜地裁裁判員裁判も無く、大きな裁判も無さそうですね。

開廷表とにらめっこしてきます。

 

 

東京では神いっき裁判に注目しています。

多重人格を主張してるんですよね。

正式名は「解離性同一障害」か。

「元気君」って名前が秀逸で…気になる。

『24人のビリー・ミリガン』世代なもので、演技でしょと即切り捨てられないんだよな。

実際に傍聴してみたいけど東京には行けないな。

 

 

 

母親の犯罪(4)

 

 前回の記事はこちら

 

trialmemo.hatenablog.com

 

 

事件当日の様子も分かってきました。

犯行は深夜だったのですが、0時過ぎにご主人に電話が入り、急遽出勤になったそうです。

仕事だから仕方ないし、深夜に呼び出しなんて大変だな~と思いましたよ。

でも…

 

奥さんが送らないといけないってどういう事!?

 

1歳児双子をやっと寝かしつけた深夜でしょ。

被告人もやっと眠りについたところで、仕事だから起きて職場へ送れと…?

色々な事情があるのかもしれないけど、自分の運転だと行けないのならタクシー呼ぶとかできなかったのかな。

なんか…こう言ったらいけないのかもしれないけど、聞いてるだけでイライラしてきました。

 

勿論子どもたちを置いていく訳にもいかず、出かける支度をしている時に今回の悲惨な犯行がおきてしまいます。

犯行時ご主人は身支度の為シャワーを浴びていて気がつかなかったようです。

被告人はバウンサーで被害者を殴ってしまった後、落ち着く為にキッチンに1人で逃げ込んで深呼吸をしたけれど、「衝動」が止められなかったと話していました。

被害者の怪我の程度についてはこの日の審理では触れられていません。

が「とんでもない事をしましたね」と医者に言われたようなので相当酷い怪我だったのかと…。

 

被告人には同情するべき事情もあった訳ですが、ぐったりした被害者を見て冷静になった後、すぐに病院に搬送しなかったのはあり得ないと思いました。

被告人は当初の予定どおりご主人を仕事場へ送りに行きます。

が、途中で再度電話があり、出勤しなくてよくなったそうです…

(だったら最初から電話すんなや!)

なのでその足でようやく病院へ向かい事件が発覚します。

 

母親が逮捕され、子どもたちは施設で暮らしているそうです。

ご主人は仕事もあって世話ができないのでしょう。

自分一人ではできない子育てを今までは全部被告人が背負っていたと言う事を考えてあげて欲しいです。

被告人もご主人に叱責される恐怖感から自分の気持ちを圧し殺してしまうのを止め、思った事を素直に話せるようにカウンセリングを受けているとのこと。

裁判中も答えにくい質問に逃げそうになる空気は出していました。

でも大きく息を吸い、本当の事を言おうと自分の問題に向き合っているように感じました。

 

 

この日の審理はここまで。

被害者の状況がよく分からないので何とも言えないですが、実刑で執行猶予がつく感じなのかな。

 

 

最初は「虐待事件嫌だな」と思っていたけれど、傍聴席を立つ頃には傍聴できて良かったと気持ちが変化していました。

良かったってのも変ですけどね。

 

 

母親の犯罪(3)

初めての育児で双子を出産。

1人が生まれつき障害と疾患を抱えている。

そして本人も元々メンタルに問題がある。

不安な気持ちをご主人に共感して貰えない…

ご主人の

「まだそんな事を気にしているのか」

と言う言葉。

言い方が分からないので何とも言えないですけど、前向きにも捉えられる言葉ですよね。

障害があろうが自分たちの可愛い子供なんだから気にするな!っていう。

でも被告人はそう受け止められなかったんですよね。

 

そのストレスを小さなこどもに向けてしまったのは本当に残念です。

ですが、私はこの被告人の気持ちはとてもよく分かりました。

私よりもずっと若いお母さん。

その背中に、「育児一人で頑張ってたんだね!」と声をかけたくなりました。

 

被害者が退院して2か月くらい経ったとき、被告人は実母にラインをしたそうです。

その内容は

「〇〇を殴っちゃった」

と言うもの。

〇〇は被害者の双子のきょうだいです。

弁護士が質問します。

 

「それであなたは〇〇ちゃんを殴ったのですか?」

「いいえ〇〇には手を上げた事はありません」

 

だったら何故そんな嘘のラインを…?

裁判官も同じ疑問を思ったようで

「お母さんになんで嘘のラインを送ったの?」

と、少し後に質問しました。

すると

 

「母親を困らせたかった」

「母親の気を引きたかったからです」

 

と答えたのです。

まるで子どものような行動…

この被告人、子どもの頃に沢山甘えられなかったのかな。

話を聞いていると実母は事業を起こしていて現役バリバリで働いている方でした。

被告人が昔から患っている摂食障害も実母との関係が原因なのかもと思わずにいられません。

今は保釈中なので実家で暗し、一緒にカウンセリングなどに行ってるそうです。

この母娘の関係の改善が出来たら被害者との親子関係も一歩先に進めるのではないかと思いました。

 

つづく

 

母親の犯罪(2)

小さなきっかけによる犯行に思えたけれど、そこに至るまでの経緯はやはり色々ありますね。

まず被害者の男児には双子の女きょうだいがいました。
(姉か妹かは不明)
女の子は健康でしたが被害者はダウン症で、かつ生まれつきの疾患を複数持っていました。
その為生後一年以上を病院で過ごし、今年の春にようやく自宅に戻ることができたのです。

…普通に一人の子育てでも大変だった自分から見ると、双子で、一人が病気と障害を抱えていて、赤ちゃんを連れながら病院にも通って…という生活はかなり過酷に感じます。
被告人の実家は遠く、実母もバリバリと働いているので頼りにはできなかった様子。
ご主人側は公判で聞いた限りでは義父しかいないのかな?
被告人一人で子育てをしていたようです。

被害者が自宅に帰ってきたのでお世話をする1才児が増え、また被害者のリハビリもしないといけなくて被告人は次第に疲弊していきます。

また被告人は子どもの傷害も受けとめきれてはいませんでした。
自宅に双子が揃うと両者の成長の度合いの違いにも悩みだしたそうです。

そんな悩みを夫に相談したこともありましたが
「まだそんな事を悩んでいるのか。いい加減に受け入れろ」
と叱責され、以後は叱られるのが怖く悩みを相談する事が出来なくなりました。
また育児のつらさを漏らすと
「働く方が大変だ」
と言われ、専業主婦の自分が全部やるのが当たり前と思い、家事育児は全て被告人一人で行っていたようです。

保健指導員の訪問などもありましたが、皆子どもの味方であって自分の味方ではない。と思い心を開くことが出来ず、もともと抱えていた摂食障害が酷くなり過食行動がやめられなくなっていたようです。


続きます

母親の犯罪(1)

 

 

この日は地裁に着いたのが遅く慌ててボードをチェック。

「傷害」と言う罪名と法廷だけ確かめて傍聴へ向かいました。

 

傍聴席はすぐに満席になり後で来る人たちが事務官に次々追い返されています。

人気の裁判なの…?

 

検察官は若くて目の大きな女性。

弁護人側にはいかにも検察官あがりと言った感じの押し出しのある年配の弁護人。

若いメガネ男子

可愛い女子の3人が着席。

女子は研修なのかメガネ男子と小さな声で話しています。

 

裁判官登場。

弁護人席に向かって

「星野(仮)さん?星野さんね?」

と話しかけ、女子が「はい」と答えました。

被告人でした。

保釈されていたんですね。

え、この可愛い人が傷害で逮捕!?

ちょっと頭の中で繋がりません…

 

裁判官に促され被告人が証言台につき審理が始まりまると、すぐにそういう事かと腑に落ちました。

被害者は被告人の長男(1)…

ううう、嫌な事件なのかな。

聴くの耐えられなかったら途中で退出しよう。

 

この日は審理なので事件が起きた時の様子を詳しく確かめています。

ざっくり言うと、

 

被告人はバウンサーにいた長男の顔をグーで殴った。(涙)

その後布団に移し再び暴行。

足で背中から臀部にかけて蹴る。

長男は最初うめき声をあげていたがそのうちグッタリとして目がうつろになった。(涙涙)

病院へ連れて行き事件発覚。

 

こんな感じのあらましです…

ここだけ聞くと本当に酷い話で何と言う鬼母なのか!と憤慨です。

が、詳しく聞くにつれ同情の気持ちが…

憎むべき罪は罪だけれど、この人だけが悪いのか。

 

 

事件のきっかけとなったのはなんと

「ウンチをしたのでオムツを替えたところ、すぐにまたウンチをされたから。」

あ~、あるあるだよね~。

替えた瞬間に第二ラウンドね~。

で、それがこんな凄惨な犯行の理由!?

そこが全然分からん!

裁判官が口をはさみます

 

「そういう事ってよくあることじゃないの?」

「あります。たっちゃん(仮)はお腹が弱かったのでよくありました。」

 

「なんでその日は我慢できなかったの?」

「衝動があって…自分でもよく分からなくて…身体が勝手に動きました」

 

被告人は淡々と聞き取りやすい声で質問に答えています。

長い髪は事件以降染めていないのでしょう。

頭頂部は黒く毛先はちょっと明るめの茶色。

後ろに一つに纏めています。

被害者の事を呼ぶときはたっちゃん(仮)と愛称で呼んでいました。

 

 

つづく